HOIKUSHI JOB JOURNAL

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保育な人にインタビュー

しからない・おこらない「伝える」保育とは?向き合うコツをつかんだ

埼玉県の新座市家庭保育室として2007年に開設された「元気キッズ新座栗原園」。子ども・子育て支援新制度の開始とともに小規模保育園へ移行した同園が開設当初から大切にしているのが「しからない・おこらない・伝える保育」という考え方。今回は新卒で別の系列園に入職し、今年度から同園に配属になった喜多さんに、保育の仕事のやりがいや難しさについてお話を伺いました。

短大時代の実習先で厳しく指導されなかったら、一年目で挫折していたと思う

ー保育士になろうと思ったきっかけは?
小さい頃、保育園に通っていたときの担任の先生が大好きで。1歳から5歳までずっと持ち上がって見てもらったのですが、気づいたときから先生みたいになろうと。保育園児だったときから決めていました。他の仕事には目もくれず、といった感じで、保育士になることしか考えていませんでした。


ー実際に保育士になってみてどうですか?
もう、ほんっとうに楽しいです!もちろん体力も要りますし、責任も大きいのでプレッシャーはありますが、それ以上に毎日やりがいを感じています。
ただ、学生時代にある保育園に実習で通わせていただいたのですが、その経験がなかったら今とは全く違った気持ちになっていたかもしれません。その頃は、学校で保育を学んでいるとはいえ、実際に保育士という仕事に就いて現場に入ったら、何をどのような順番でやっていくものなのか明確にはイメージできていない状態でした。そんな何も分からない状態で現場に入って、日誌を細かく直してもらったり、「保育士になるなのであれば」と、自分に何が足りないかを一つひとつ厳しく教えていただけたんです。社会人になる前の段階で、保育の仕事がいかに厳しくて難しいものなのかをしっかりと認識できたのがすごく良かったです。その実習の経験がなかったら、社会人になって心折れていたと思います(笑)。今では自分にとって保育士という仕事は天職だと感じていますし、この先も一生この仕事に関わっていきたいです。


ー小さい頃から保育士になることを決めていたということですが、数ある保育園の中でも元気キッズを選んだ理由は?
ちょうど進路を決める時期に、自宅のポストに求人広告のチラシが入っていたんです。それまで元気キッズのことは知らなかったので、インターネットで調べたり、実際に見学させてもらったりしたのですが、先生方も子どもたちも、すごくゆったりした雰囲気が漂っていて。「こんな園だったら楽しく働けそうだな」「子どもたちも楽しそうだなぁ」と思ったんです。その頃は家庭保育室だったのですが、元々保育園のイメージとして持っていた認可保育園の雰囲気に比べて家庭的な感じにも惹かれましたね。

仕事が嫌だとか、園に出勤したくないと思ったことは一度もない

ー保育士歴は今何年目になりますか?
4年目です。チラシで知ったのは系列園の元気キッズ新座新堀園なのですが、はじめはそこに配属されて3年間勤務しました。その後、今年度からは元気キッズ新座栗原園に移って、一年目のような気分で楽しくやられていただいています。


ー元気キッズ新座栗原園はどんな雰囲気の職場ですか?
和気あいあいとしていて、すごく明るいです。仕事が嫌だとか、園に出勤したくないと思ったことは一度もないですね。逆に、休みもいらないくらいです。休んでいる間に何か楽しいことが起きてしまいそうで(笑)。子どもたちといるのが楽しいですが、先生たちといるのも楽しいんです。あと、みんなで協力し合って残業もほとんどしないようにしています。代休や振休もしっかり取れて、きちんと健康管理をしながら元気に仕事に向かえているのも大きいんだと思います。


ー先生同士でいかに協力し合えるかが重要ですよね。何か業務の役割分担などで工夫されていることはありますか?
特に意識していることはないのですが、逆にそれが良いのかもしれません。正規職員やパート、保育、調理といった壁がない感じというか、そういった分け方を皆しないんです。担任の割り振りもなく一斉保育を行っているので、全員が「栗原園の先生」という意識でいると思います。19人の園児に対して全員の先生が責任を持ち合っているような感覚ですので、何かあったらやれる人がやりますし、近くにいる人がやります。遠慮し合わずに動いたり発言できるので、すごく連携が取れているということなのだと思います。


ーこれまでのお仕事の中で、嬉しかったエピソードは?
当園は小規模保育なので、0歳から2歳クラスまでしか見れません。ただ、その短い期間で、おむつが取れたり、言葉が増えていって立派に会話ができるようになったり、そんな一瞬一瞬がたまらなく嬉しいです。なので、毎日が嬉しかったエピソードだらけで楽しいです。


ー子どもが成長していく姿をそばで見られるのは、やはり保育の仕事の大きなやりがいですよね。
 逆に、どんなときに保育の仕事の難しさを感じますか?

私自身には子育て経験がないので、他の家のお子さんを預かるという意味をよく考えます。
その責任感や、保育士としてのあるべき関わり方というものをいつも問いただすようにしています。
あと、元気キッズでは、「しからない・おこらない・伝える保育」という考え方を大切にしているので、それをどこまで実現できているかなと。子どもたちと接していると、どうしても思うようにいかないことがあります。その度に混乱したり、焦ったりしないように、一息おいて、落ち着いて「伝える」ことで、その子の気持ちきちんと受け止めて、引き出してあげられるようにしたいなと。

「子どもたちに合わせた保育」当たり前のようで、それがどこまできちんとやれるかが全てなのではないか

ー子どもが主体的でいられるようにするのはすごく大切なことですよね。他に子どもと接する上でこだわっていることは何かありますか?
しっかり目を見て話すことです。もし泣いていたら、絶対にこちら都合のことはしないように、一度しっかりと落ち着かせてあげられてから次のことに移るように気をつけています。


ー喜多先生のやりたい保育を一言で表すと?
「子どもたちに合わせた保育」です。当たり前のようで、それがどこまできちんとやれるかが全てなのではないかと思っています。寄り添う、という意味でも、近くでにいるということだけでなく、しっかりその子の気持ち寄り添う。そして、成長して色んなことが変化していくなかで、その成長に寄り添う。そういったことがしっかり実践できているような保育をしていきたいです。


ー素晴らしいですね。普段の保育の中で好きな活動やテーマはありますか?
子どもと関われることが自体が大好きなので、特別にこれといったものはないですが、いつもの生活の中に少し違った行事や活動があると子どもたちが本当に楽しそうで、こちらまで嬉しくなりますね。例えば、毎月リトミックや体操教室、音楽教室などを定期的に行っているのですが、そのときの子どもたちはより一層輝いて見えます(笑)。あと、外でたくさん走ったり、一緒に体を動かすのも大好きです。


ー何か保育に関する勉強や研修など、専門性を高めるために取り組まれていることはありますか?
普段はなかなか本を読んだりできていないのですが、研修にはたくさん参加させていただいています。先日も県内で障害児に関する講習が開催されるのを知って「行きたいです!」と。現場で学ばせてもらうことが多く、毎日が勉強のような気持ちですが、外部のセミナーや研修などからも保育に関する知識もっともっと深めて、園に持ち帰って自分から皆にも共有してけるようにしたいと思っています。

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